令和2年3月4日、水曜日に行われた蒲郡市定例会では、重要な議題が取り上げられた。
一般質問の中止に関する議論が特に注目される。議長の伊藤勝美氏は、新型コロナウイルス感染防止対策のために、一般質問を中止する意向を示した。市職員が感染防止に専念できる環境を整える必要があるとの判断からである。
日恵野佳代議員はこの提案に対し、市民から寄せられた声を紹介し、一般質問の実施を強く求めた。彼女は「市民は、こういう事態でも現在の状況について知りたがっている」と発言し、議会での透明性確保の重要性を強調した。
さらに、日恵野議員は「一般質問を全く中止するのではなく、議会の一定の運営を継続する工夫ができる」と指摘した。彼女は、質問時間の短縮や委員会の頻度を見直すことが可能であると述べ、市民の不信感を軽減させるための方策を提案した。
議長の伊藤氏はこの意見に感謝し、会議を一時休憩することを決定。その後、起立多数で一般質問の中止と3月22日までの休会が決議された。
この結果、蒲郡市議会は議題から一般質問を除外し、次回は23日に議案等の審議を行うことを確認した。これに対し、日恵野議員の提案は議会の運営に一石を投じるものとなった。
市民にとって透明性のある情報提供は重要であり、今後の議会においてもさらなる議論が求められそうである。