令和4年3月定例会では、蒲郡市の市民に馴染みの深い問題が多数取り上げられた。
特に、一般質問の場面では、議員たちが市の未来へ向けたビジョンを具現化するための施策について活発に質疑した。
竹内滋泰議員は、令和4年度のバジェットに関する質問を行い、特にウクライナの軍事侵攻による国際的な影響を論じた。彼は、これを受けての蒲郡市内の市政運営における影響を問うた。市長の鈴木寿明氏は、「蒲郡市民憲章3つの誓い」を掲げ、一人一人が希望と幸せを実感できるまちづくりを進めると強調した。
また、竹内議員は、新設されたサーキュラーシティ推進室の機能についても質問。これに対し、鈴木市長は、蒲郡市が持続可能な社会へ向けた取り組みを進めるための具体的な組織としていく方針を示した。
さらに、議会内では子育て支援に関する議題も上がり、健康推進監の石黒美佳子氏が、令和4年度からの母子保健事業の充実や新施策について述べた。特に新生児聴覚スクリーニング検査の助成制度についての説明は、市民からの期待が寄せられていることを示していた。
市民病院の安定経営についても言及された。この点について市民病院事務局長の中神典秀氏は、医師数が令和4年度末には75名に達すると予測されており、特に呼吸器外科と呼吸器内科の増員を発表した。また、診療時の利便性向上のために新たなシステム導入を計画しており、医療現場の働き方改革についても意欲を示していた。
最後に、ボートレース事業部からは、グレードレースの誘致に関する具体的な計画と進捗が報告され、特に新外向発売所の設置が注目された。これは地域経済への貢献が期待される一環であり、今後の展開にも関心が寄せられていた。
議員たちは市の各施策について見解や提案をしつつ、蒲郡市が目指す方向性に期待を寄せていた。 市民の生活向上に向けて、今後も一層の努力が求められる。