令和2年1月に開催された蒲郡市議会臨時会では、重要な議案の審議が行われた。本会議は午前10時から開議され、議案の説明と採決が進められた。
市長の鈴木寿明氏は新年の挨拶で、今年の暖冬について触れ、議員の出席に感謝した。市長就任後初めての新年ということで、新春ラジオ体操に参加したことや、成人式を無事に開催したことを報告した。さらには、蒲郡市出身の漫画家大橋裕之氏の作品「ゾッキ」が映画化されることが決まったと述べ、官民一体で進める映画「ゾッキ」蒲郡プロジェクト委員会への負担金を予算計上する必要があるため、臨時会を招集した旨を強調した。
議案は、令和元年度蒲郡市一般会計補正予算(第6号)で、補正額は500万円であり、市が実施するシティセールス推進事業費として充当される。議案の説明についた財務課長の小田剛宏氏は、今回の施策が地域振興と経済効果につながる重要な施策であるとし、蒲郡市内での映画撮影による観光客誘致や新商品開発、地域の名を広める期待が大きいと発表した。この補正予算案は、映画製作の一部経費を賄うものであり、映画に関連した経済活性化が見込まれている。
質疑では、青山義明議員がシティセールス推進事業費に対する質問を行い、シティセールスの具体的な内容や、映画ロケによる予算の内訳、経済効果について言及した。小田芳弘観光商工課長は、映画制作の経費内訳や他市の支援事例を説明し、映画制作による期待される広告効果や経済効果についても解説した。
映画ロケによる地域振興については、特に過去の映画ロケにおいても地元商品が注目される成果があると述べた。また新たに開発される地域色豊かな商品が、映画公開に合わせて販売されることを期待していると回答した。さらに、柴田安彦議員は補助金の支出の妥当性について再度質疑し、映画制作費の支出も社会に貢献するものという観点から意義について質した。
質疑応答の後、議長は討論を進行し、賛成討論と討論への反対意見が述べられたが、最終的にそのまま可決される形となっている。市長はこの取り組みが市全体の活性化に役立つことに期待を寄せており、官民連携の重要性を強調し、地域の活性化に貢献することを誓った。