令和5年11月28日、安城市議会にて全員協議会が開かれ、実施計画に関する議題が取り上げられた。
横手憲治郎行革・政策監は、令和6年度から令和8年度にかけての3か年の実施計画を策定したと説明した。この実施計画は「ともに育み、未来をつくる しあわせ共創都市 安城」を実現するものである。
説明によると、安城市の人口減少は進行中で、令和2年をピークに生産年齢人口が減少し、高齢化が進むことが見込まれている。財政運営が厳しくなる中で、持続可能な社会を実現する施策を実施する必要がある。市は、財政規模の適正化と歳入確保に向け、安定的な行財政運営を続けていく考えだ。
実施計画の中では、中学校体育館への空調設置など大型事業が記載され、具体的な施策が示された。このことにより、教育環境の改善が図られる予定である。また、結婚支援や不妊治療支援についても具体的なプランが発表され、結婚新生活支援事業や縁結びプロジェクトが新たに開始されることも強調された。
質疑応答では、議員からの切れ目のない支援についての質問が相次ぎ、鈴木淳之健幸=ＳＤＧｓ課長がその具体的な施策について説明。一貫した支援を通じて結婚、妊娠、出産、子育ての各ステージでの手厚いサポートが強調され、保護者へのメンタルケア事業の重要性も指摘された。
また、新規に設置される教員業務支援員の活用など教育面での支援が強く求められ、教育環境のさらなる充実が期待されている。議会運営における透明性や適切な情報共有の重要性についても議論がなされた。
最後に、安城市が行う新たな施策が周囲の市にも影響を与える可能性についての懸念が表明される場面もあり、地域間の連携を考慮する必要が示唆された。全体として、持続可能な都市の実現に向けた具体的な取り組みが多角的に進められることが期待されている。