令和4年6月に開催された安城市議会定例会では、農業や保育行政、SDGsに関連する様々な議題が取り上げられました。特に注目されたのは、最近発生した明治用水頭首工の漏水事故です。この事故により、農業用水の供給が停止し、西三河地域の農家や企業に深刻な影響が及ぶこととなりました。特に、米や麦などの作付けに影響が出ると懸念されており、地域の農業への影響が広がっています。
沓名喜代治議員は、漏水事故の経緯を問うと、産業環境部長の横山真澄氏は、事故は元々小規模な漏水が発生し、それを修繕後に大規模な漏水に繋がったと説明しました。そのため、供給を受けている農地の面積が2,600haにも及ぶ影響が出ており、農家の皆さんの不安が高まっている状況にあります。
太田市長は、市が農家に対して水道水の無償提供や応急的な支援を実施していることに加え、関係機関や地域と連携し、早急な復旧を願っていると強調しました。さらに、災害時の水道管の耐震化や老朽管布設替えの進捗についても言及され、今後の整備計画の重要性が強調されました。
加えて、保育行政では、園児の安全や保育士の確保についての取り組みが議論されました。永井子育て健康部長は、関連施策として各園で行われた安全点検の結果や、保育士の定着率を向上させるためのプログラムなどが進められていることを報告しました。
さらに、市制施行70周年記念事業に関する議論も展開され、地域活性化に向けた活動への期待が寄せられました。また、安城ビジネスコンシェルジュ(ABC)の開設からの相談状況や、新規開業者への支援体制についても詳しい報告がなされ、特に女性の活躍が期待される場面も強調されました。