安城市議会は、令和5年11月30日に第4回定例会を開会した。
この日の議題には議案69件が上程され、特に報酬及び給与改定に関する議案が注目された。
三星元人市長は、「議員の期末手当や給与の引き上げを行う議案」について説明し、国家公務員の給与改定に準じた措置であると強調した。
具体的には、第64号議案、第65号議案、第66号議案が、議員報酬や職員給与の改正を提案している。
市長はまた、第67号から第69号議案についても言及し、「安城市の保育事業や国民健康保険税の扱いが変更される」と述べた。
続いて、予算案に関する議題も議論された。第70号議案においては、補正予算として104万円増額されることが提案された。この補正予算は、民生費や医療費に関連するものであり、特に障害者福祉に注目したものである。
さらに、指定管理者の指定についての議案として、第75号から第80号議案が一括提案され、これらは市の公の施設の管理を行うためのものである。特に、安城市高齢者生きがいセンターや安城産業文化公園など、その指定先が詳細に説明された。
午後には、伊藤寿彦副市長が専決処分に関する報告を行った。事故対応に関連する損害賠償額の決定や和解について説明し、交通事故にかかる賠償金の支払いに関するものであることが明かされた。
また、請願第3号が提起され、核兵器禁止条約に参加するよう政府に求める内容が議論された。この請願は市民からの強い要望を受けて提出されたものであり、広島・長崎の被爆者としての立場を強調した発言もあった。
この他にも、陳情第1号が扱われ、政党機関紙の勧誘行為が庁舎内で無許可で行われていることへの自粛を求める要望が提案されたことも重要なポイントである。
最終的に、今後の施策についての議論が重視され、12月20日までの会期中にさらなる検討が進むことが期待される。