令和6年9月5日に開催された安城市議会定例会では、議員が多岐にわたる一般質問を行いました。特に、保育園事業や少子化対策、市職員の働き方についての施策が注目されました。
まず、保育園事業について、石川翼議員は、園児の受入れ体制や一時保育、こども誰でも通園制度について詳細に質問。市の方針として、2026年度までに育休退園を解消する計画があり、子育て健康部長の大見雅康氏は、昨年度の育休退園者数109人の報告とともに、その年の一時保育の利用実績として登録者1399人、利用実績11270人を挙げました。
次に、神谷和明議員は、高齢者の移動手段確保について質問を行い、地域公共交通や福祉計画からの支援策を求めました。市は地域のニーズに基づき、たすけあいカーの試行運行を行ったことを報告しました。また、高齢者施設についても現状の課題が挙げられ、障害者のための施策が求められました。
さらに、伊藤康伸議員が市の水道水の安全性について言及。上下水道部長の鶴見康宏氏は、PFOSとPFOAの水質検査結果は全て適合していると報告し、今後も定期的な検査を行うことで安全性を確保する方針を示しました。
また、アリーナの建設進捗についても質問があり、工期の延長がアナウンスされる中で、市は引き続き観光や地域活性化に繋がる施策を推進する意向を示しました。特に、アリーナの開設に伴う周辺の交通安全に関して、市民の意見に耳を傾けた整備を重視する考えが強調されました。
さらに、昨今の学校プールに対する意見では、体育館に空調設備を設置する必要性について白山松美議員が指摘し、教職員の負担や教育活動への影響を考慮した対策が求められました。
最後に、災害時のトイレ対策が注目され、環境部長の林武宏氏は、マンホールトイレやバキューム車の確保について言及。特に安心して避難所として機能するために、水道世帯や携帯トイレの利用法についての情報提供が必要であるとの意見がありました。