安城市議会の令和3年第3回定例会が9月3日に開催され、新型コロナウイルス感染症対策や地域福祉の取り組みをはじめとする多くの重要課題について議論された。
一般質問では、永田敦史議員が新型コロナウイルス感染症の第5波に対して市の対策を強化する必要性を訴え、自宅療養者の支援や公的な情報発信の重要性を強調した。「現在、感染拡大が進んでおり、自宅療養者数も312人に達している。特に、感染力の強いデルタ株を前に市民の安全を守るための対策が急務」と述べた。
また、森下祥子議員は「生理の貧困」についても質問し、生理用品の無償配布や学校トイレへの設置が重要であると強調した。「多くの女性が経済的理由から生理用品に困窮している。この問題に対策を講じることが必要」と発言。市側は今後の取り組みの一環として、さらなる支援を検討する意向を示した。
市の教育委員会からは、タブレット導入によるICT教育の進展についても話があり、石川郁子議員がその活用頻度を問う場面もあった。「タブレットの使用はまだまだ定着していないが、 教員へのサポートを強化し、児童生徒の学びの自由度を高めていくことが重要だ」と答えがあった。
地域福祉委員会の役割や多文化共生プランについての質疑もあり、安城市の外国人人口の増加に対する支援体制の重要性が問われた。「外国人への親切な対応がますます求められる中で、ボランティアや地域連携による支援が必要だ」と市側も認識を示した。
最後に、投票率向上の取り組みや敬老事業についても議論が行われ、地域の活性化に向けた提案が数多く出された。市の担当者は「市民参加型のイベントを通じて地域活性化を図り、投票率向上につなげる施策に取り組んでいく」と強調した。