令和６年３月４日、安城市議会では定例会が開かれ、重要な議題が数多く挙げられた。主な問題は安城市の令和６年度当初予算の概要や第９次安城市総合計画に基づく政策についてである。
最初に、安城創生会の松尾学樹議員が、令和６年度当初予算について質問をした。三星元人市長は、予算が736億9,000万円と前年より4.6％増訴えた。子育て支援策として、小中学校給食費無償化や第２子以降の保育無償化を強調し、未来への投資の重要性を訴えた。
次に、松尾議員は第９次安城市総合計画重点戦略の一部について具体的な質問を行った。市長は、子どもを育む支援体制の強化が不可欠で、持続可能な財政運営にも取り組む方針を示した。特に、教育環境の整備に関して、実施される施策として、スクールカウンセラーの配置を挙げた。
また、安城市内でのコミュニティスクールの推進が強調され、地域との協力をどう深めていくかが問われた。教育長は、地域住民の参与が重要で、模型校が具体的な成功事例となる見通しを示した。
公営事業については、上下水道事業の費用改定案が提案された。三星市長は、下水道料金の改正が必要で、段階的に実施していく方針を示した。市民からの反対意見も予想され、十分な説明を行う必要がある。
次に、新庁舎建設に関して、庁舎は災害対策拠点として致命的な役割を果たすことが期待される。市長は、耐震性能を強化しつつ、長期的な視野からの庁舎整備の必要性を訴えた。
このほか、円滑な広域交通の為の幹線道路整備が進められており、地域の交通の利便性向上が期待されている。特に名豊道路の未開通部分の開通が市民生活にどのような変化をもたらすかの議論も行われた。
市は、地域の空き家の課題や新たな産業ゾーンの整備、持続可能な財政運営、そして社会保障や公民連携の事業推進に向けた強固な意志を示した。災害時の水道施設の確保やトイレの備蓄整備についても、課題を指摘し、積極的な対応を約束した。まずは市民に向けた周知・啓発活動を行い、次にこうした情報を一層的に広めることで、地域の防災力を高めることが必要である。