令和3年9月27日に開催された令和3年第3回安城市議会定例会では、2020年度の決算認定が大きな議題となった。
多くの請願や陳情も審議されたが、特に注目されたのが、認定第1号から第10号までの決算議案に対する議論であった。これらの決算は、一般・特別会計それぞれの歳入・歳出に関するもので、議員からは異なる見解が相次いだ。
石川翼議員は、一般会計について「昨年度の市職員43人が過労死ラインを超えて働いている」と指摘した。この事実をもとに、働き方改革の必要性を訴えた。
また、マイナンバーの取得勧奨が市職員に対しに行われている中で、個人の意思を無視した進め方についても疑問を呈した。さらに、交通事故による損害賠償や、施設管理に係る事故による処理についても報告がなされ、必要な措置が講じられていることが強調された。
これに対し、白山松美議員は、請願第28号や第29号について、特定の議員を名指しした請願が多い現状を批判。「個々の議員を攻撃の道具として使うことは、議会の健全性を損なう」と警鐘を鳴らした。
その後の議論では、請願第30号における市議会だよりの取り扱いについても大きな焦点となった。
鈴木浩議員は「出産育児一時金の増額を求める意見書」について、国に対する変更を求めるべきであると強調した。特に育児にかかる経済的支えが必要であり、教育資金としてどのように配分するかが重要であるとした。