令和4年6月8日に行われた安城市議会の定例会では、シーホース三河の新アリーナ計画や周辺のまちづくり、新たな労務管理制度に関する質問が浮上した。
議員の永田敦史氏は、シーホース三河のホームアリーナ計画が地域に与える社会経済効果に期待感を持つと述べた。特に、アリーナが地域の文化や交流の拠点になることは、今後の発展に寄与すると強調した。隣接する三河安城駅周辺のインフラ整備やボールパーク構想も重要な課題として提起され、地域全体の活性化に向けた具体的な施策の必要性が訴えられた。
一方、市職員の労務管理に関しては、過労死ラインを超える残業が問題視された。石川翼議員は、安城市における残業時間の実態を国家平均と比較し、改善の必要性を訴えた。これに対し、企画部長は、職員の増員や業務の見直しを通じて、職員の負担軽減を図る方針を示した。特に、国の基準に従い、時間外勤務をゼロにすることを目指す必要があるとの認識が強調された。
また、公共施設等の管理については、安城駅前デッキの状態や公共建築物保全計画についての議論が行われた。建設部長は、過去の施策をふまえた計画の必要性を認識し、現状を適切に把握しつつ、将来的な維持管理の確保に努めると述べた。さらに、学校給食用食材の放射性物質対策についても、食材の安全性を確保するための検査体制の維持が求められた。
最後に、インボイス制度についての説明が行われ、市としても対応策を講じていく必要性が訴えられた。特に、関係団体への影響や、実務における指針が明確化される重要性が確認された。市側は、具体的な準備に注意を払い、制度導入に向けてしっかりとした対応を行っていく方針である。
決算や予算に関わる多くの課題が議論され、安城市は今後の地域活性化に向けた施策に取り組んでいく姿勢を明らかにした。