安城市議会の令和5年第2回定例会が6月12日に開催された。議題には、子育て支援策や持続可能な町内会活動を中心に多くの重要なテーマが挙がった。特に、子育て支援においては、白谷隆子議員が給食費の無償化を提案し、三星元人市長が今年9月から実施予定であると強調した。
市長は、無償化の背景には急速な少子化の進展があると述べ、長期的な少子化対策として子育て支援策の強化が不可欠であると訴えた。これに対し、白谷議員は、さらなる支援の充実を求め、特に3歳から5歳の未就学児への配慮を強調した。市長は、今後の計画の中で検討していく旨を伝えた。
また、沓名美由起議員が安城市の将来人口推移について質問を行い、現状と将来の課題について議論が交わされた。行革・政策監は、現在の人口が減少傾向にあることを指摘し、将来的には生産年齢人口の減少の懸念を示した。これに対し、三星市長は、特に子育て世代への支援が今後の重要な施策であることを説明した。
物価高騰への対策に関しては、安城プレミアムポイント還元事業が紹介され、最大25%還元されることが示された。また、安城プレミアム建設券についても、高齢者支援や脱炭素社会の実現に向けた取り組みと連携していることが説明された。
地元の文化活動や地域コミュニティの啓発も重要な議題として取り上げられた。石川いくこ議員や石川健一議員からは、地域との協働による文化振興や、町内会活動への支援要望が出された。特に、町内会の女性登用やデジタル化の促進が必要とされ、多様性の確保が強調された。
全体として、議会では安城市の未来を見据えた具体的かつ実行可能な施策が求められる中、地域名を挙げた支援や自助共助の重要性が再確認される内容となった。議員の各々が自らの経験を元に、地域の未来のために積極的な提案を行う姿勢は、今後の安城市の発展に期待を持たせるものであった。