令和6年6月5日、安城市議会の定例会が開催された。
今回の議会では、安城市の重要な条例改正や予算補正案が議題となった。
特に注目されたのは、安城市税条例の一部改正や一般会計の補正予算案である。これに対し、三星元人市長は「市民税、固定資産税及び特別土地保有税の減免措置について、災害時の申請なく適用できるようにする」と説明した。これにより、市民の税負担を軽減する狙いがある。
その一方で、第58号議案の令和6年度一般会計補正予算案についても触れられた。
市長は「補正予算は762億7,000万円で、新型コロナウイルスワクチン接種に関する助成金が計上されている」とし、歳出の増額の背景には高齢者への定期予防接種に関する予算の不足があると述べた。
また、工事請負契約の締結に関する第59号議案の説明も行われた。伊藤寿彦副市長によると、これは「居林橋架替工事に関するもので、契約金額は1億9,206万円」とのことだ。そのほか、安城市有料駐車場の機器更新を目的とした第60号議案も可決される見込みである。
さらに、学校給食協会についての報告も行われ、「運営に必要な費用は全て市からの補助金で賄われ、年度末には資産をゼロとする方針が取られている」と教育振興部長の神谷徹氏が説明した。この点に対し、白山松美議員は自己資本の欠如を指摘し、今後の改善が求められる。これに応じて、教育振興部長は法律に基づいた支出であるとし、「合理的な理由が存在する」と強調した。
議会は今後も市民の生活に影響を与える重要な議題に取り組む。次回の議会では一般質問が行われ、更なる市民サービスの向上を目指す議論が期待されている。