令和元年9月4日に開催された安城市議会定例会において、様々な議題が取り上げられた。その中でも、松尾学樹議員による高齢者や子どもに関する質疑が印象的であった。
松尾議員は、高齢者が安心して健康で長生きできる環境整備に関して質問を展開した。特に自動車の運転に関する安全対策として、高齢者自動車急加速抑制装置に対する補助金制度の創設について具体的な施策を質問した。市長の神谷学氏は、全国的にも問題視される高齢ドライバーによる事故を防ぐため、西三河地域において後付け装置の補助を通じ、地域安全対策を推進する方針を示した。
続いて、松尾議員は、子どもが安心して遊び学べる環境づくりについて質問を続け、通学路の安全対策に重点を置いた。彼は、最近発生した児童を狙った事件を引き合いに出し、通学路の安全整備の必要性を強調した。教育振興部長の早川智光氏は、具体的な対策として信号交差点の防護柵設置を進めていることを述べ、今後も安全対策を強化する意向を示した。
また、松尾議員は、親が安心して子育てし働ける環境整備に関しても質問した。特に低年齢児の保育ニーズの高まりに対しては、保育園の増設を図るという市の取り組みを評価しつつも、待機児童解消のためのさらなる努力を求めた。
この定例会では、認可外保育施設の状況や、給食費に関する議論も活発に行われた。認可外保育施設について、松尾議員は、事故防止の観点からも指導監督が求められることを訴えた。市は認可外施設に対する監査を行っており、地域に密着した支援を行っていく意向を示したが、松尾議員はさらなる改善の必要性を訴え続けた。
最後に、政府が関与する無償化についても質疑があり、市長は直接的な影響を受ける点を指摘した。無償化の波及効果について、多くの議員が懸念を示し、市民に対してどのように情報が伝わるかが重要であると強調した。