令和5年6月16日、安城市議会は定例会を開催した。
主要議題として、安城市税条例及び都市計画税条例の改正案が取り上げられた。これに関して石川いくこ議員は、マンション老朽化対策を強調した。具体的には、マンションの長寿命化計画関連の大規模修繕工事に対する固定資産税の減額を求めるもので、条件を整備することの重要性を指摘した。資産税課長の朝岡一秀氏は、必要な条件として、建築後20年以上であること、戸数が10戸以上であること、大規模改修工事を過去に1回以上実施済みであることを挙げた。
次に、森下祥子議員は森林環境税についての質疑を行った。この税が賦課されることにより、市民の負担が無くなるかを確認したところ、市民税課長の近藤一博氏は新たな負担は生じないと説明した。一方で、市の歳入が約5,100万円程度減収される見込みであることを報告された。
また、令和5年度の一般会計補正予算(第2号)についても質疑が行われた。石川翼議員はデジタル推進事業に関する予算について質問した。市はAI分析用カメラを導入し、来館者の属性分析を実施することを計画している。
今回の会議では、様々な議案が一括で審議され、特に教育関連では、小中学校の給食費無償化の実施が重要視された。将来的には、安城市が誇る地域資源を活用した子育て支援政策の強化も期待されている。市税収入の増加や企業誘致による財源確保が課題であるとされ、長期的な財政運営が求められている。議会は、各関係機関と連携し、市民サービスの向上に向けた取り組みを進める意向を示した。
議案の付託が決定され、今後の審議が待たれる。次回は6月28日午前10時から再開し、各委員長の審査報告に続いて採決が予定されている。