令和5年3月1日、安城市議会の定例会が開かれた。この会議では、市長の三星元人氏が新任の挨拶を行い、今後の市政運営に対する意気込みを語った。特に、少子化問題や経済的な課題、福祉施策に対する取り組みが強調された。
市長は、安城市の出生数が過去の約1400人台に減少していることを問題視し、将来的な生産年齢人口の減少を懸念した。特に、市内の子供たちが減少していることに対し、社会全体の活力が低下することが予想され、その影響は市政にも及ぶと指摘した。
また、補正予算に関する議案が一括提出され、令和4年度安城市一般会計補正予算では752億円余の総額を見込んでいる。特に、物価高騰対策や児童福祉に関連する施策が中心となることが明らかにされ、議員たちからも一定の理解が示された。市長は、「生活支援を最優先に」と述べ、今後の施策を進める意向を示した。
議題の中には「高齢者の補聴器購入助成制度」に関する請願も含まれていた。この請願は、高齢者が健康な生活を維持するために必要な補聴器の購入に対し、経済的な支援を求めるものである。請願者の稲生光良氏は、穏やかに補聴器装用の効果について説明し、障害予防や認知症改善の観点から重要性を訴えた。
最後に、会期は22日間と決定され、議員たちは今後の審議を通じて、各議案や請願に対する意見交換を行う姿勢を示した。市長の指導のもと、安城市政は今後も市民との強い結びつきを目指してさらなる改善を遂げることが期待されている。