令和5年第2回安城市議会定例会が6月8日に開催された。議会では、重要な条例案や予算案が提案され、審議が行われた。
議長の杉山朗氏は開会に先立ち、「七夕議会」として、議員と執行部が特製の衣装を着用し、議場には七夕飾りが施されたことを伝えた。議会の会期は28日までの21日間と決定された。
市長の三星元人氏は、複数の議案を一括提出した。特に第46号議案では、安城市税条例の一部改正が提案されている。この改正には、森林環境税の賦課規定の整理や、軽自動車税の特例措置延長が含まれており、市内の税制改正が進むことを示唆する内容となっている。
また、6月から実施予定の小中学校給食費無償化についても言及された。この政策に伴い、補正予算を通じて、12億5,000万円の増額が提案され、722億7,000万円余となる見込みだ。具体的には、国からの支出金や様々な市債の導入による財源確保が図られている。
議事の日程には、工事関連の契約議案や、都市公園の設置区域の拡張に関する議案も含まれる。市は、市民生活の向上を目指し、様々な公共工事を進める姿勢を示した。特に、安城市野球場の夜間照明工事や、末広橋の改築工事について議案が提出され、次回議会での決定を目指す。
さらに、報告案件では、安城市土地開発公社の経営状況と義務的経費の報告が行われた。市長は、土地取得に関する可視化を行い、議会と市民への透明性を重視する姿勢を見せた。
最終的には、議員提出の意見書「選択的夫婦別姓制度の法制化を求める意見書」が提案され、国会への法制化要望が決議された。この要件に関する議論は、今後の社会的な合意形成に向けて重要とされている。