令和6年5月13日、安城市議会臨時会が開会され、様々な議案が議論された。特に注目されたのは、補正予算案で、保育園や学校の改修工事についての契約議案が続々と可決された。
今回提案された第47号議案は、令和6年度安城市一般会計補正予算についてであり、提案を行った三星市長は、「補正予算額は23億3,000万円余で、760億2,000万円余となる予算総額が計上されている」と説明した。
この補正予算は、国が低所得者支援を強化する決定を受け、特に物価高騰対応として、非課税世帯への支援が盛り込まれている。具体的には、該当世帯には10万円、さらに扶養する子供1人につき5万円が給付されることが明らかになった。これに加え、税制改正による減税措置も説明され、会議には多くの賛成が寄せられた。
次に、工事請負契約の締結についても多くの議案が審議された。小川保育園の改修を含む第48号から第51号議案は、全て原案どおり可決された。特に小川保育園の改修については、植村産業株式会社と契約を結び、工事金額は2億1,263万円となった。この他にも、安祥中学校や新田小学校の校舎改修に向けた契約議案も同様に原案が可決された。
また、会議では第52号議案として職員用パソコンの更新に関する議案も提案され、リコージャパン株式会社からノートパソコン481台を6,599万円で購入することが決定された。
会議の中で、イスラエルとパレスチナ自治区における平和実現を求める決議案も提案され、鈴木浩議員がその提案理由を述べた。この決議案は、急激な人道的危機に対する対応を求めるもので、全会一致で可決されることとなった。
議会後半には、杉山前議長の辞職に伴う議長選挙が行われ、深津修議員が新しい議長に選ばれた。この選挙では28票中25票を獲得し、新たなリーダーシップのもとで安城市議会が今後どのように運営されていくか期待が寄せられている。今回の臨時会では、通常議会に向けての重要な議案が多く処理され、行政運営の透明性として信頼向上に努める姿勢が強調された。