令和元年第4回安城市議会定例会が12月19日に開催された。この日は税および職員に関連する複数の条例改正が審議され、全ての議案が原案通り可決された。受け入れられた議案には、安城市議会議員の報酬改正や特別職の給与に関するものが含まれる。
最も注目されたのは、第129号議案と第130号議案である。これらはそれぞれ議員の期末手当の引き上げと特別職の給与に関するもので、議長は「市議会議員の報酬の引き上げの必要性について、慎重に議論すべきだ」と主張した。これは議員報酬がすでに高いとの意見が出ているためである。
一方、反対意見も出た。森下祥子議員は「現行の報酬水準でも問題ない」と述べた。加えて、「特別職の役職加算を引き上げれば、公共の利益に反するのではないか」と指摘している。一方で、石川翼議員も同じく反対の立場をとり、「全国的な基準に則った改定とは言えない」と採決を前に訴えた。
また、補正予算案についても議論が行われ、特に令和元年度一般会計補正予算(第3号)は、地域計画のための予算が含まれる。この計画は国の施策に基づいているため、「安城市が自主性を失わないように進めていく必要がある」との意見も出た。
諮問第2号として人権擁護委員の推薦も上程され、異議なく答申がなされた。議長が進行し、各委員長からの報告が行われた後、質疑応答を経て全ての議案が可決された。
今年は市長選が控えており、議会もその影響を受けることが予想される。市長の神谷学氏は、議案が全会一致で可決されたことに対し感謝の言葉を述べ、「今後とも官民連携を進め、市民のための政策を展開していく」との意向を表明した。