令和3年9月9日、柳井市議会の第3回定例会が開催された。議題には市政運営やスポーツ振興、公共図書館の経営、交通弱者対策など多岐にわたる内容が上げられた。
最初に岩田優美議員が、柳井市のスポーツ振興について質問した。市は、バドミントンが全国での成功を収めていることを挙げ、育成システムの強化を目指していると市長は回答した。市民レベルでのスポーツへの参加を促進するべく、さらなる交流試合の機会を提供したいとの考えも示された。
また、岩田議員が図書館の経営についても言及。公共施設としての機能強化の重要性に言及し、ハード及びソフト面の課題に対応していく必要があるとの見解を示した。市図書館の機能強化に向けた議論は進行中だが、現行の管理体制に対して利用者の視点を反映させることが求められる。
議員の篠脇丈毅氏は、まちづくり条例の進捗に関して尋ねた。市長は、市民参画の重要性を強調し、条例の策定に向けた活動を着実に進めていると述べた。
防災対策についても話が及ぶ。集中豪雨による浸水被害の教訓を受け、市では市民への防災意識の啓発に力を入れていく方針が示された。特に、地域防災の重要性を認識し、日常的な点検が求められると強調された。
交通弱者対策についても言及され、高齢者の生活支援に取り組む必要性を確認し、交通手段の多様化を図る必要があるとの意見が交わされた。バスやデマンドタクシーの利用促進が図られつつあるが、更なる改善策が必要であると認識されている。
市長は、柳井商業高校跡地の利活用に関する市民会議を開催し、市民からの意見を忌憚なく反映することを重視していると回答。市民会議の結果を市政に生かしていく方針を示した。
また、ウェルネスパークの管理については、指定管理者であるミズノスポーツサービス株式会社の業務に対する市のチェック体制について疑問が呈され、今後の改善が期待される。
地域の土砂災害対策については、気象変化に対応した施策の強化と、地域住民の協力が鍵であると認識されており、市民への啓発活動が重要視される。