令和6年第1回柳井市議会定例会が、3月4日に開会した。市長の井原健太郎氏は、令和6年度予算や各種議案の審議を行うため、議会に集まった議員に対し、重要な事項を説明した。
市長は、令和6年度の一般会計予算案について触れ、総額203億9,500万円が計上されていることを明らかにした。歳入の大部分は市税や国庫支出金から成り立っており、前年度比で12.7%の増加が見込まれている。市長は特に、保育料の無償化を始めとした子育て支援策を強調した。
また、特に注目されているのが、柳井市手話言語条例の制定についてである。健康福祉部長の日浦隆雄氏は、手話を推進する施策を広め、地域全体でろう者が安心して暮らせる社会を作ることが目的であると述べた。
さらに、保健福祉部門における北の地域密着型サービスや介護保険の制度改正についても言及され、議員からの質疑では、具体的な適用者数やサービスの利用状況についても問われた。
市民部長の宮本由道氏は、国民健康保険税や各種支援金についても説明し、特に物価高騰に伴う支援策として経済的な対策が求められている状況を説明した。さらに、柳井市は未来に向けて持続可能な社会づくりを目指しており、神楽のあり方や、環境都市の実現にも照準を定めている。この点においても議員たちから賛同の声が上がった。
陳情については、山口県商工会連合会からの助成依頼や、外国人への年金制度見直しの要望があり、これらに関しても慎重な審議が進められる見込みである。
議会は引き続き19日間にわたり、市の重要事項について活発に議論を重ね、地域の課題解決に向けた具体策を模索する。