令和4年第2回柳井市議会定例会では、令和4年6月13日に実施された。主な議題は、会期の決定や議案の上程、行政報告などであった。
まず、今回の定例会では、議会運営に関する諸報告が行われ、市長の井原健太郎氏が行政報告を行った。その中で、地域企業の進出に関する報告があり、ポーザー株式会社が南浜に移転したことや、山口県中央花市場との協定が締結されたことが紹介された。これにより、地域経済の活性化に貢献することが期待されている。その後、複数の議案が上程された。
特に多くの質問が寄せられたのは、三島好雄議員や君国泰照議員による一般質問であった。三島議員は、複合図書館における館長の選定や市民活動センターの職員配置について言及し、館長の人選は組織の発展に重要だと強調した。さらに、複合図書館に3Dプリンター導入の意義など、具体的なソフト面の充実について質問した。
これに対し、市長は市民活動センターの機能を複合図書館に統合することについて、職員との協力を進めることとしていると述べた。また、君国議員は、企業誘致とその効果、特に地元農業の振興について質問し、具体的な施策や課題について明言を求めた。
観光についても注目され、過去のビジョンが現在どのように生かされているかが問われた。市長は、観光施設の活性化に向けた取り組みを継続していくとし、最近の進捗状況を報告した。一方、給食費の無償化に関して、長友光子議員は牛乳代のゼロ化と、物価高騰を踏まえた支援策について強く求めた。市はその可能性を検討中であるとした。
水道料金についても議論があり、柳井市が県内で最も高い水道料金の見直しを求められる状況で、特に多子家庭への減免策が検討されていることが報告された。柳井市の水道事業は独立採算性を謳っているものの、特に福祉向上の観点から料金体系の見直しが必要であるとの意見が多かった。
今回の議会では、地域の企業や観光、農業、學校給食といった多様なテーマが議論され、柳井市の福祉や産業の育成に向けた具体的な方針が期待されている。