令和3年9月8日、柳井市の第3回定例会が開催され、さまざまな議題が取り上げられた。
注目されたのは、阿月のいりこ工場の悪臭や騒音問題である。岸井静治議員がこの件に言及し、「周辺住民は本当に困っています」と訴えた。市長の井原健太郎氏は、この問題に改善策を講じるとしたが、その進展には不安が残る様子だった。
また、柳商跡地における図書館建設問題も話題に上った。岸井氏は「市民の合意が不可欠」と強調し、市が強引に進めている事業に対する不満を表明した。この意見に対し、市長は「一部の意見を踏まえて進めるが、前提条件も重要である」と返答した。
君国泰照議員からは、柳商跡地の利活用や人材育成の重要性について議論された。市長は「市民が自分たちの暮らす場所に愛着を持つことが大切」と語り、地域の課題を解決するための市民参加の意義を訴えた。
三島好雄議員は人口減少対策として企業誘致の重要性を指摘し、具体的な施策の必要性を求めた。市長は、経済効果を実現するために企業誘致を進める意向を示した。
さらに、新型コロナウイルス感染に関連する後遺症への対応も問われた。平岡実千男議員が後遺症の深刻さを説明し、市長は今後の情報収集と対応を約束した。また、ローカル5Gの整備についても、平郡島のインフラ整備が話し合われ、特に医療分野での活用可能性が指摘された。
議会での議論は、市民生活に直結する重要なテーマが多く、特に悪臭や騒音問題、図書館建設に関する市民との合意形成が求められる中で、行政の責任と市民の声をどのように調和させていくのかが焦点となっている。市長は、今後も市民の意見を反映しつつ政策を進めると述べたが、その実施に具体的なスケジュールや対策が必要である。