令和5年12月21日、柳井市議会の第4回定例会が開催された。
議案の中心は、12件の議案、4件の認定、1件の請願が審議された。
特に注目を集めたのは、議案第59号の「令和5年度柳井市一般会計補正予算(第7号)」である。12月補正予算として、予約制の乗合タクシー運行にかかる補助金が増加したことが報告され、委員からは利用者の増加傾向に対する質疑が行われた。
建設経済水道常任委員会の川﨑孝昭委員長は、「公共交通グラフの整備が重要」と強調し、その必要性を訴えた。
その後、議案第61号の「令和5年度柳井市市有林野区事業特別会計補正予算(第1号)」、及び議案第64号の水道事業会計補正予算も全員異議なく可決された。
続いて、総務文教厚生常任委員会の報告では、特に議案第51号のパートタイム職員の給与改定が議論された。委員からは、採用に関する質疑や、地域事情を考慮した柔軟な対応が求められた。
請願第1号では、上関町の核燃料廃棄物中間貯蔵施設の建設に対する反対を表明するよう市長に求める内容が議論された。意見が分かれ、個々の議員からは市民の不安や意見を尊重したうえでの判断が求められたが、結果的に不採択となった。
また、閉会中には議長辞職とそれに伴う新たな議長の選挙が行われ、山本達也議員が議長に再選された。
議長選挙後は、各委員会の委員長、副委員長も選出され、円滑な議会運営に向けた体制が整えられた。今後、議会は市民の声を十分に拾い上げ、行政に反映させる役割を果たしていくことが期待されると述べられた。
このように、本定例会では実質的な予算審議や、市民からの請願に対する意見が活発に交わされた。その結果、議会運営の充実化と柳井市のより良い発展に向けた道筋が示された。引き続き議会は市民の信任を得られるよう努めるとともに、役立つ情報発信を強化していく考えを表明した。