令和元年12月5日、柳井市議会の第4回定例会が開催された。この日の議題は、さまざまな発言と長い議論が交わされた。特に、井原健太郎市長の市政運営や柳井商業高校跡地の有効活用が中心となった。ハイライトは、事故の影響を受けた公共施設の整備や防災対策への取り組みについての詳細な質問であった。
最初に、井原市長は、都市防災に関連する施策の重要性を強調し、「災害はいつ起きるかわからないとの認識が必要です」と述べた。これは、地震や台風などあらゆる自然災害に備える必要があるという考えに基づくもので、市側が進めている河川管理や雨水ポンプ場の整備についても言及された。
さらに、河川の上流での砂防ダムの維持管理が不可欠であると語り、定期的なパトロールとともに、地元住民からの要望にも迅速に対応していると説明した。続けて、柳井市の水道事業や災害時の緊急対応について質問されたが、市との連携を視野に入れ、積極的に地域と連携した防災体制を構築していく方針が確認された。
また、柳井商業高校跡地については、複合図書館の計画が進んでおり、具体的な工事内容やスケジュールについても話が及んだ。市が狙う形での早期活用について、地域住民からの意見や感想へのフィードバックが重要視された。特に、現在進行中の図書館の設計および実質的な成果を見越した形での利用促進が期待されている。
田中晴美議員からは、新たに計画している図書館において、社会としてのサービスの充実度をじっくりと考え、地域づくりへつなげることが求められるとし、「単なる情報収集の場だけではなく、地域コミュニティの核となるような拠点の形成が必要です」との意見が寄せられた。
さらに、自主防災組織の重要性や、各自治会の活動を通じたつながり、さらには、学校での避難訓練の徹底を促す意見が続いた。新しいプランへとつながる情報発信や、市民の意見も反映させながら、地域に愛される施設を作り上げ、行政業務を担う職員の育成にも励む必要があると訴えた。この日、議論された各テーマは、柳井市の運営において今後の指針となる重要なものであると言えよう。