令和3年第1回柳井市議会臨時会が、4月30日に開催された。主な議題は、令和3年度柳井市一般会計補正予算である。
この補正予算には、新型コロナウイルス感染症対策が含まれる。市長の井原健太郎氏は、総額6億1,586万円の歳入歳出が追加されることを説明した。主に、民生費における給付金、商工費の支援経費などが含まれている。
民生費では、特に子育て世帯に対する特別給付金の支給が強調された。対象者は、児童扶養手当を受けている62歳以下の家庭で、1人につき5万円が給付される。この対応に対し、議員からも肯定的な意見が上がった。
商工費に関しては、COVID-19の影響を受けた事業者への経営維持支援が挙げられている。市内で経営を行う事業者に対し、売上減少に基づく支援金が交付予定である。この点に関して、 多くの議員から期待の声が寄せられた。
教育関連でも新たな空調設備の整備が計画されており、文化施設の機能向上にも繋がる見込みだ。この改修には国からの補助金も支出されるとのことで、費用対効果が期待されている。
各常任委員会からの報告後、質疑が行われた。岸井議員は、空調改修がどのように利用者増加に寄与するのかについて質問した。三浦教育部長は、快適性向上が目的であるとし、イベントも行う予定との発言があったが、利用者増加への直接的な効果には疑問が残るといった意見も見受けられた。
その後、全ての委員会による慎重審議を経て、補正予算案は全会一致で可決された。この結果、柳井市は新型コロナウイルスへの対応強化と地域経済への支援を行う方向へ進むことが確認された。議長の山本達也氏は、今後の進捗を見守る必要があると強調し、会議を終了した。