令和3年6月会議が南砺市議会で開催された。
議会は、6月7日午前10時に開会し、新型コロナウイルス感染症を巡る状況などが議論された。市議会では、議案第54号から第63号に関する様々な議案が提案された。
田中幹夫市長は、新型コロナウイルスの状況について説明した。感染拡大を防ぐため、国や自治体の支援策を活用しながら対応を進めていると述べた。また、ワクチン接種の進展についても触れた。65歳以上の高齢者を対象とした接種が順調に進んでおり、申込者数が増加していることを報告した。
具体的には、すでに1万5,703人の予約を受け付けており、1回目の接種が5,085人に完了した。市長は、接種体制を更に整える考えを示した。また、地域づくりに向けた取り組みが進展していることも注目された。
市は、地産地消を促進するためのプロジェクトに取り組んでいる。再生可能エネルギーの利用促進を通じて、地域の課題解決に寄与することを目指している。さらに、南砺幸せ未来基金を設立し、地域活動をバックアップする方針を示した。
議案の中で特に注目されたのは、令和3年度一般会計補正予算である。田中市長は、補正予算の内容を述べ、特に新型コロナウイルス対策に関連した支出に重点を置いていると強調した。3000万円以上の予算が子育て世帯への支援に充てられ、また消費喚起のためのプロジェクトにも1,540万円が計上された。
議案の審議は今後行われ、郊外の災害対策や地域再生のための項目も含まれ、多岐にわたる内容が議論される予定である。議長は、審議期間を6月23日までとし、今後の会議で一層具体的な議論を進める考えを示した。議会の進捗に市民の関心が集まる中、地域のための具体的な施策が議論され、前向きな対応を促す機会となることが期待される。