今回の会議では、複数の重要な議案が審議され、全て可決された。特に補正予算案には市民生活に関わる施策が盛り込まれており、注目が集まる。
令和6年度南砺市一般会計補正予算(第2号)が可決され、総務費、商工費、医療関係の支出が手当てされる。これに伴い、田中幹夫市長は「公共交通の再構築に向け、住民の移動手段を効率化する取り組みを進める」と発表した。
議案第59号は過疎地域における固定資産税の課税免除について。これは地域の持続的発展を支援するためのもので、各議員からの支持が集まった。特に山田清志民生文教常任委員長は「地域活性化に寄与すると期待されている」と述べた。
また、南砺市病院事業会計補正予算(第1号)においても、ホスピタルアートの導入が話題に。具体的には、「回復期リハビリテーション病棟などにアートを施すことで、医療環境をより快適に」と説明があり、議員もその効果に期待を寄せていた。更新されるクレー射撃場の運営費用についても言及され、さまざまな医療施策を支える補正予算の重要性が強調された。
議案第61号から第64号では、医療費助成や税条例の改正、下水道条例の改正についての詳細が報告され、財産の取得に関する議案も続々と可決した。特に、市道路線の廃止や認定に関する議論は地域住民の関心が高く、議員からは「柔軟な姿勢で対応していく必要がある」との発言があった。
議員提出議案においては、オンライン化の提案がなされ、地方議会の手続きが改善される見通し。これに対し、榊祐人議員は「行政手続きの効率化が図られる」と評価した。最終的に、全議案が賛成多数で可決され、会期は一時閉会となる。出席議員の心には、今後も地域振興へ向けた取り組みを続ける信念が強く刻まれた。