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空き家対策や医療体制強化、新年度の議案が議論された南砺市議会

南砺市議会で令和3年度予算や空き家対策、医療体制の強化について多くの議論が行われた。
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令和3年3月9日の南砺市議会において、議案の質疑と市政一般に対する質問が行われた。この日は多数の議案が議題に上げられ、特に令和3年度の各特別会計予算に関する質疑が目立った。

質問ではまず、竹田秀人議員が空き家問題に焦点を当て、市内の空き家の管理不全がもたらす危険性について質問した。空き家は、所有者の財産であるため、自治体による介入が難しい現状について、竹田議員は「平成26年に制定した規則のもと、積極的な対応が求められる」と訴えた。田中幹夫市長は、「空き家等地域対策推進員との連携を強化し、地域全体の生活環境を守るべく今後も取り組む」と述べた。

また、赤池伸彦議員は、空き家バンクの活用促進について質問し、「まだまだ周知が足りない。市民からの参加が必要だ」と指摘。市民協働部長の柴雅人氏は、「空き家対策連絡会議を設け、多くの人に参加してもらえるよう工夫をしている」と答えた。

その後、医療に関する問題も議論された。二つの病院、南砺市民病院と公立南砺中央病院の経営状況が問われ、コロナ禍における影響と今後の医療体制について議員たちからの質問が続いた。

田中市長は、「令和3年度は、両病院とも約1億円の赤字が見込まれるが、令和4年度よりは黒字化を目指す」との見解を示し、厳しい状況下での医療提供体制を持続する決意を表明した。

また、文化芸術振興に関する質問では、蓮沼議員が新型コロナウイルスによる影響で文化活動が制限されている中、オンラインでの催し物の重要性を説いた。市長は、地域振興の要として文化芸術活動を支援する意向を示し、さらなる調査研究を進めると応じた。

この日は、市政の様々な側面が議論され、市の今後の方針がいかに展開されるかが焦点として浮かび上がった。そして出席者全員が今後の市の発展に対して誓いを新たにする一日となった。

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議会名令和3年3月南砺市議会
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