令和元年6月17日に行われた南砺市の定例会で、27件にわたる議題が提出され、各議員による質疑が活発に行われた。特に、山本勝徳議員による山間過疎地域振興についての質問が注目された。
山本議員は、過疎法の終焉が迫る中、南砺市が今後どのような対策を講じるべきかを問うた。過疎地域では、人口減少と高齢化が進み、世帯数も減少している。この現状を受け、田中幹夫市長は、急速に進展する中山間地の課題を正確に捉え、県との連携を強化することが重要であると強調した。特に、持続可能な地域社会の形成を目指し、富山県の新条例に基づいて、必要な策を講じていくことを約束した。
田中市長はさらに、南砺市では小中一貫校の導入が進んでおり、これが地域の教育環境整備にも寄与すると述べた。この取り組みは、地域住民が主体的に関わり、協力し合うことで地域の活性化を図るものである。このため、地域のニーズに合った柔軟な施策が期待される。
また、他の議題として、南砺市が進めるエコビレッジ構想や持続可能な地域づくりの努力も紹介され、市長はSDGs未来都市の認定申請が進められていることに触れた。市民、企業との協働が今後の成功には不可欠であると強調した。
地方自治体の課題解決に向けたこうした取り組みが注目を集めている。地域の活性化に向けた道筋が示される中で、議員や市民の関与、理解が一層求められる。今後の進展に期待が寄せられる。