令和5年1月20日、南砺市議会は令和4年度一般会計補正予算に関する審議を行った。
会議では、議案第1号から第4号までの補正予算が一括して審議され、全案件が原案通り可決された。これにより、市はさらなる経済支援を目指す姿勢を示した。
特に目を引くのは、農林水産業に対する補正の一環であり、川原忠史市民経済常任委員長は、円安にともなう飼料価格の高騰が子牛の販売価格を圧迫している現状を指摘した。特に、子牛生産者への緊急支援が求められており、これは農業経営の改善に繋がると期待される。
また、教育施設に関しては、子供たちの安全を確保するために老朽化した設備の更新が必要とされ、特に消防設備の整備に関して速やかな工事が進められる予定である。これについて、才川昌一民生文教常任副委員長は、特に安全面からの必要性を強調した。
もう一つの重要な議案として、指定管理者への電気料金の負担軽減策が挙げられた。川原議員は、電気料金の高騰について言及し、市内の様々な施設が直面する経済的圧力に対する解決策を模索する必要があると述べた。
最後に、追加提案された議案第5号は、令和4年度一般会計補正予算の第10号であり、早急に開始したい事業のために必要な措置が講じられた。田中幹夫市長は、気象条件などを考慮した上で、建設工事の発注が必要と述べ、市の財政面から市民のニーズに応えようとしている。今後の議会も注目されるが、南砺市は引き続き市民に寄り添った施策を進めていく旨が議会内で確認された。