令和元年6月26日、南砺市議会の定例会が行われ、多数の議案が審議された。
この日の議会では、特に令和元年度南砺市一般会計補正予算(第1号)がクローズアップされ、全会一致で可決された。
補正予算には、商工費や観光施設維持費が含まれており、合掌造り家屋構造安全性指針策定業務委託料192万2千円が計上されている。これに関して、水口秀治産業建設常任委員長は、その意義について説明した。彼は、「合掌造り家屋を宿泊施設等への用途変更や飲食施設に転用しやすくすることが目的である」と述べた。
また、議案第60号、南砺市クリエイタープラザ条例の全部改正についても重要なテーマとされた。この改正は、クリエイタープラザ桜クリエを市直営から指定管理に移行するもので、利用者の利便性を向上させるために、利用料金の細分化が行われる。利用者には、今後1時間単位での利用が可能になるとの説明があった。
さらに、議案第62号、南砺市税条例等の一部改正について興味深い議論があり、特に軽自動車取得税の環境性能割への変更が取り上げられた。これは、今年10月の消費税引き上げに伴い、一定期間非課税となることに関連している。
また、議員が提案した新たな過疎対策法の制定に関する意見書も審議され、蓮沼晃一議員は、「過疎地域が果たす多面的な機能を維持するためには、総合的な支援が不可欠」と強調した。これには、多くの議員が賛同し、全会一致で可決された。
加えて、安全・安心な医療等の実現を求める意見書も提案され、古軸裕一民生病院常任委員長は、医療スタッフの労働環境改善の必要性を訴えた。これにより、医療現場の人手不足解消が求められ、同様に全会一致で可決された。
最後に、田中幹夫市長が挨拶を行い、全ての議案が可決されたことに感謝の意を表した。市長は新たな時代の南砺市行事の成功に向けた準備が進んでいることを強調した。