令和4年12月会議において、南砺市議会は重要な人事および予算に関する議題を審議した。
議長、そして副議長の辞職願がそれぞれ提出され、意見の一致を見た。水口秀治氏は副議長から議長に就任し、古軸裕一氏が副議長に選出された。新たな体制下、議会は持続可能な地域社会の実現や経済再生に向けた議論を促進する構えを示している。水口新議長は、合併以降の南砺市議会が向き合ってきた課題を指摘し、議論の深化を進める意向を表明した。
会議では、常任委員の所属変更や議会運営委員の選任が行われ、委員会の構成が見直された。特に、企業立地対策特別委員会の設置が決定され、若者の地域定着や産業の活性化に向けた議論を行うことが期待されている。
提出された予算関連の議案では、一般会計補正予算が話題となり、新型コロナウイルス感染症対策および物価高騰対策に必要な経費が計上された。田中幹夫市長は、市民生活を守る施策を進める決意を改めて表した。特に、農業支援には大きな重点が置かれ、地域の基幹産業を支えるための施策が打ち出されている。
新年度に向けては、南砺市の財政状況に留意しつつ予算編成が進められる。南砺市はコロナ後の社会変化を捉え、今後の施策に反映させるための体制を整えようとしている。これは、市の持続可能な成長に直結する運営方針ともいえる。水口議長は、新たな政策の推進が期待される中で、議会の役割の重要性を強調している。
このように、令和4年12月の会議は、南砺市の議会が直面する重要な変革の一端を担っており、市民に対して充実したサービス提供を強めるための土台が整えられつつある。議会がどのように市民生活に寄与していくのか、今後の展開が注目される。