令和5年9月15日、南砺市議会において、重要な議案が討議された。市議会は、南砺市の公共事業等について、様々な予算案を一括議題として審査を行った。
午前中に行われた市民経済常任委員会の報告を受け、特に注目を集めたのは、議案第63号の令和5年度南砺市工業用地造成事業特別会計予算である。この予算案は、全員一致で可決された。川原忠史市民経済常任委員長は、予算案の内容の詳細および慎重な審査過程を説明した。
その後議論では、議案第64号の南砺市一般会計補正予算(第7号)についての質疑が行われた。これには水道事業や衛生費の増額が含まれ、その理由について詳しい説明が求められた。特に、市は新たにA.I.と人工衛星を活用した漏水調査を導入する方針を掲げている。川原市民経済常任委員長は、「早急に新たな調査手法を採用し、水道事業の安定運営に繋げてほしい」と強調した。
さらに、看護学生への支援策として、議案第69号の修学資金貸与条例改正についても議論された。この改正には、養成機関の追加や連帯保証人要件の緩和、貸与期間の拡充が盛り込まれており、学びの環境が整備される結果となる。中段晴伸民生文教常任委員長は、その必要性を力説し、議員からも賛同の意見が相次いだ。
議案第70号の個人番号の利用条例改正も承認され、個人情報保護への対策が進むことが期待される。市長の田中幹夫氏は、「市民のプライバシー保護を優先しつつ、効率的な行政を推進する」と述べた。
しかし、請願第2号「再審法改正を求める意見書提出」は不採択となった。中島満議員は、冤罪救済の必要性を訴えて、強く賛成意見を述べたが、多数決により反対派が勝利した。
市長の挨拶を最後に会議は幕を閉じ、次回は、決算予算特別委員会が開催される。今後の議会に期待が寄せられるところである。