令和3年度南砺市議会第7回会議が、7月9日午前10時より開かれた。
本日の主な議題は、二つの補正予算に関する案件と、教育の未来を考える特別委員会設置の提案であった。
最初に取り上げられたのは、議案第67号の令和3年度南砺市一般会計補正予算(第4号)である。民生文教常任委員会において、石川弘議員が報告を行った。災害見舞金支給に関する項目が費用62万円計上され、新たに改正された要綱により、火災で被災した世帯主への迅速な支給を目指す。この要綱改正について、石川議員は「火災が多発しているため、支給対象を拡大すべきだ」と訴えた。
また、議案第68号の令和3年度南砺市病院事業会計補正予算(第1号)についても同様に審査が行われ、採決の結果、両案件とも原案通り可決される運びとなった。特に、一般会計補正では、オリンピック事前合宿等に関する費用が計上されている。中島満議員は反対討論を行い、「五輪開催による感染拡大のリスクを懸念する」と強調した。
続いて、教育に関する重要な施策として、将来の教育あり方検討特別委員会の設置が提案された。榊祐人議長は、「教育改革を進めるためには、議員全員が参加する特別委員会を設け、さまざまな視点から議論を深めていくべき」と述べた。委員長に榊議員、副委員長には石川議員が選出されることとなった。
会議の締めくくりとして、田中幹夫市長が市民協働部長や教育部長などの意見を受けて今後の施策について言及した。
市長は、「コロナワクチン接種が順調に進んでいることを伝え、今後も地域の安全と健康を最優先に施策を進める」と声明し、会議は閉会となった。