令和3年6月14日、南砺市議会が開催された。この会議では、南砺市一般会計補正予算や条例改正についての重要な議案が審議された。特に、令和3年度南砺市一般会計補正予算について、収入減少が見込まれる中、公共サービスの維持と市民生活の安定を図るための財源確保を目指す必要性が強調された。
片岸博議員は、コロナウイルスの影響により減少が見込まれる市税収について触れ、「今後、中長期的な財政見通しが重要である。特に、人口減少が続く中で、歳入の厳しさを考慮する必要がある」と述べた。これに対し、田中幹夫市長は、「予想される歳入の減少に対して、適切な対策を講じることが重要である。市民の安全・安心を確保し、地域経済を活性化するために取り組みを進める」と回答した。
次に、議案第55号では南砺市固定資産評価審査委員会条例の一部改正が提案され、税務行政の透明性向上が目的とされている。また、南砺市税条例等の一部改正(議案第56号)もあり、これにより住民負担軽減が期待されている。
さらに、南砺市手数料条例の改正(議案第57号)や、ひとり親家庭等医療費助成条例の改正案(議案第58号)も審議された。これらは、生活支援施策の強化と地域福祉の向上を目的としている。
報告事項では、令和2年度の一般会計継続費繰越計算書や国民健康保険関連の特別会計繰越明許費についても報告され、市の財政運営における透明性を維持するための取り組みが評価された。
会議は、今後の市政に影響を与える発言が続いた。有効な施策を展開し、地域住民が抱える課題に迅速に対応する必要性が示される中で、質疑応答が活発に行われた。協議の最中、市民の生活実態を踏まえた財政運営に取り組む姿勢は、市民の信頼回復へ向けた重要な意義を持っていると感じられた。引き続き、財政の健全性を確保しつつ、政策の透明性を高めていく方針が示されている。