令和3年7月5日に南砺市議会定例会が開催された。議事では、補正予算案や会議録の署名議員が審議され、重要な議題に関して議員の意見が交わされた。
会議では最初に、会議録署名議員として竹田秀人議員、中島洋三議員、中島満議員の3名が指名された後、議案第67号と第68号について説明が行われた。田中幹夫市長は、新型コロナウイルス感染症への対応について触れ、特に最近の豪雨災害について心を痛めておられるとの発言をした。
市長は豪雨による被害が全国で拡大しているとし、南砺市でも同様の状況が懸念されると警鐘を鳴らした。また、新型コロナウイルスの新規感染者数は減少しているものの、変異株の影響が懸念され、今後も感染対策を継続する必要があると強調している。
特に、ワクチン接種は市民にとって重要な対策であり、接種状況についても説明した。来週から64歳以下の方への接種が始まり、県や医療機関との連携を強化することが表明された。また、東京オリンピックに向けた事前合宿が市内で行われていることにも言及し、選手や関係者の感染防止に配慮した取り組みが進められている。
議案第67号については、総額2312万7千円の補正予算が提案され、新型コロナウイルスによる生活困窮者支援金やゼロカーボンシティに向けた事業などが盛り込まれている。これに対し、一部議員から具体的な支出の透明性が求められたことも報告された。
引き続き、議案第68号が審議され、病院事業会計の補正予算で収益的支出250万4千円、資本的支出719万2千円が計上されることについても説明があった。これは特に新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れるための病床整備に必要な経費に充てられる。
会議の終わりに、7月6日と8日に休会とすることが確認された。次回本会議は7月9日に再開され、委員会審査などが行われる予定である。