令和3年6月15日、南砺市の議会で様々な市政に関する質問や議案に対する質疑が展開された。議題に上ったのは、令和3年度の一般会計補正予算や条例の改正に関するもので、特に市民生活に影響を与える内容が多く含まれていた。
特に注目を集めたのは、川原忠史議員による質問で、地球温暖化対策実行計画の進捗について取り上げられた。川原議員は、「川森純一総合政策部長」に質疑し、温室効果ガス排出量の削減に向けた具体的な取り組みを求めた。
川森部長は、市役所における温室効果ガス排出削減量は、再生可能エネルギーの導入や照明のLED化等の取り組みによって、基準年の平成25年度と比較して28.4％削減を達成していると回答した。
また、公共施設再編計画における高齢者福祉施設の考え方についても深い議論が行われた。井口地域包括医療ケア部長は、地域でのサービス提供ができるよう、指定管理協定を利用して民間譲渡が進められていると述べた。ただ、民間譲渡によるサービスが不安視される意見もあった。
さらに、他の議員からは、オリンピックにおける観光や経済効果についても質問があり、城端地区の宿坊プロジェクトへの期待が高まる中、地域資源活用や文化体験商品開発の必要性が訴えられた。
この議会の討論を通じて、今後の南砺市の持続可能な発展の方向性が強調され、積極的な市民参加と情報発信を求める声が上がった。市民の理解を得ることで、楽しく健やかな地域社会の実現が期待される。特に高齢者の健康寿命延伸とそのための環境づくりは、引き続きの重要なテーマとなる。