令和元年6月定例会が南砺市で開催された。
議事日程に従って、まず会議録署名議員の指名が行われ、続いて本定例会の会期が決定された。今回は最初の会議から二十日間の会期で進められることが承認された。
市長の田中幹夫氏は冒頭、最近の市政状況や市民活動について述べ、特に自然や伝統行事を通じた地域資源の活用について強調した。市長によると、南砺市で開催された「チャレンジデー」には、参加人数が2万5,742人に達し、参加率は50.4パーセントとなった。
議案については、全部改正を含む数多くの議案が上程された。中でも、令和元年度南砺市一般会計補正予算(第1号)は、自然災害による緊急修繕事業や、新規事業の赤字補填などを目的とした補正予算である。補正総額は7億7,743万3千円で、主な財源は国県支出金や市債で賄われる。
田中市長は、補助事業により地域のコミュニティ活動の支援を強調した。具体的には、出丸町町内会に対する備品整備支援などが計上されている。これにより地域の結束が深まると考えられている。
また、この日に提出された議案には、南砺市クリエイタープラザ条例及び南砺市税条例の一部改正なども含まれ、地域の文化振興や経済発展に寄与する内容が盛り込まれている。特に、クリエイタープラザ条例の改正は、地域の創造文化を育むための新たな支援策を考慮されている。
議案はさらに承認や報告関連の項目が続き、南砺市の市政運営における重要な案件が一括して審議されることとなる。特に、合併後の財政状況や地域活性化について意見が交わされた。出席議員の山田清志氏や松本誠一議員が質問を寄せる中で、予算の使い道や各種事業の進捗についての説明が求められた。
次回は6月14日に再度開会することが決定し、議会の運営として重要な質疑応答が行われる予定である。議長の向川静孝議員は、出席した全議員に対し、定例会が円滑に執り行われるよう呼びかけた。