令和5年7月25日、南砺市議会において重要な議題が取り上げられた。特に、補欠選挙や一般会計補正予算に関する内容が焦点となった。
日程第1の砺波地方介護保険組合議会議員の補欠選挙では、逝去した赤池伸彦議員の後任として、蓮沼晃一議員が指名され、議会の全会一致で当選が認められた。
続いて、議案第60号の令和5年度南砺市一般会計補正予算（第4号）が審議された。川原忠史市民経済常任委員長は、審査の経過を報告し、すべての委員による全会一致で原案が可決されたことを強調した。特に、住宅関連の補助金が増額されることや、その背景には5月の奥能登沖地震による関心の高まりがあると説明した。
さらに、議案第61号の令和5年度南砺市一般会計補正予算（第5号）についても、市長の提案により、南蟹谷地域での豪雨による土砂災害防止を目的とする撤去作業のための予算、1,705万円が，全額財政調整基金からの対応として提案された。質疑は行われず、迅速な議決が求められた。
市長の田中幹夫氏は、議案の提案理由を述べ、土砂災害対策が急務であると強調し、その後の対応についても言及した。市内では260か所からの災害情報が寄せられている状況が説明され、今後の対応策について議会との連携を重視しているとのことだった。
最後に、議会は明日から35日間の休会を宣言した。次回の本会議は8月30日、午前10時から開かれる。議会は予定通り日程終了を宣言し、田中市長から市民への感謝の言葉が述べられたが、引き続き迅速な事業開始が求められている。災害復旧の進捗に対する緊張感が強まる中、議会は今後の対応を見守る姿勢を貫く。