令和5年6月会議が6月5日午前10時に始まり、多岐にわたる議案が上程された。
出席した田中幹夫市長は、梅雨入りの早発とそれに伴う災害への警戒を呼びかけた。特に、河川の氾濫や土砂災害のリスクに対し、市民の安全を最優先する姿勢を示した。
さらに、市長は国の経済状況についても触れ、内閣府の報告を引用しながら「景気は緩やかに回復している」としつつも、物価高騰や電気料金値上げの影響が市民生活に与えるリスクを懸念した。特に、最近の電力会社の料金値上げが市民に及ぼす影響は、深刻なものになるとの見解を示した。
市長は具体的な支援策として、「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を受けていることに言及。貧困層や中小企業へのサポートを強化し、物価高騰への対応に努める考えを述べた。
議案の中には、令和5年度南砺市一般会計補正予算(第2号)や、南砺市国民健康保険診療所事業特別会計補正予算などが含まれている。特に、一般会計補正予算では新型コロナウイルス感染症対策も含まれ、公共交通費に対する支援策が挙げられた。さらに、畜産振興や高齢者福祉に向けた予算の計上も評価されている。
集中的な議論が行われた後、議長である水口秀治議員は数件の休会日の指定も提案し、合意が得られたことで決定された。次回の本会議は6月12日であり、市政一般への質問や各議案の質疑が行われる予定だ。市議会では今後も重要な議題についての議論が進む見込みである。