令和3年の南砺市議会で、補正予算案が審議された。
田中幹夫市長は、冒頭で新型コロナウイルスの影響を説明し、国による第3次補正予算が可決されたことや、南砺市における感染状況を語った。
また、市内公共施設の利用制限を解除したと述べ、地域の安全確保には引き続き取り組む姿勢を強調した。
そこで、議案第3号の令和2年度南砺市一般会計補正予算では、特にコロナウイルス対策に重きを置いた。
具体的には、ワクチン接種に関する予算として3億552万6,000円を計上し、抗原検査キットの購入費に3,850万円を充てる計画である。
この補正予算案は、子育て支援やタクシー事業者支援なども含まれている。
子育てに関してはひとり親世帯に対する生活支援給付金に694万6,000円、南砺市独自の支援策に664万9,000円を計上し、教育面にもしっかりと配慮していることが見える。
また、除雪対策として2億7,750万円を充てる方針が示され、近日の降雪による影響を考慮する発言があった。
議案第4号から第7号までの補正予算も、一括して可決され、それぞれ特別会計の状況に応じた予算案が通過した。
これにより、令和2年度一般会計予算の累計額は411億9,222万7,000円となる。
質疑は特になく、議長の榊祐人議員は、提出された議案について異議なしとし、すべての案件が承認される運びとなった。
市長は、これらの予算を活用し、円滑かつ迅速にワクチン接種を行うことを約束した。
市民への感染リスク回避のため、各種対策を徹底していくことも伝えた。
最後に、議長は休会の件をお諮りし、次回の会議日程を告知した。