令和3年10月14日、南砺市議会は適正な決算処理を確認し、新型コロナ対策事業の補正予算を提案した。
審議に際し、決算については、11案件が一括議題に上がり、片岸博決算予算特別委員長は慎重な審査を経た結果を報告した。これに対し議長の榊祐人議員は質疑を促したが、特に意見は出ず、全会一致で決算認定がなされた。
特に注目されたのは、令和2年度南砺市一般会計歳入歳出決算認定の決定である。この決算に関して片岸氏は、「収支の執行は適正である」と強調した。続いて、各種特別会計に対する決算も次々に認定されたことが報告された。
会議の後半では、令和3年度の一般会計補正予算が提案された。田中幹夫市長は、コロナ禍における経済回復を見越し、様々な新規事業や補助事業において多額の予算を計上する方針を述べた。特に伝統的工芸品産業支援や非接触型決済ポイント付与キャンペーン事業に対し、計2933万円と5000万円をそれぞれ割り当てる案が示された。
また、感染拡大防止のために、飲食店への支援金も1,650万円計上されている。これに加え、南砺市出身の大学生への就学支援も実施されることとなり、教育関連予算は1,503万6,000円に達する見通しである。これらの措置は、地域の活性化を目指している。
市長は最後に、市民への協力を要請しながら、コロナウイルスに打ち勝つため一丸となった取り組みの重要性を伝えた。この議会は、今後の市政運営においても引き続き重要な役割を担うこととなると期待されている。