10月14日に開催された令和2年第7回南砺市議会臨時会では、重要な決算関係書類の認定と、新たな補正予算案が議論された。
この日は、参加した19人の議員の全員一致で、令和元年度の一般会計歳入歳出決算認定が承認された。決算予算特別委員会委員長の山田勉議員は、「令和元年度の市の一般会計決算において、歳入総額379億1,088万円、歳出総額362億6,451万円となり、黒字決算を達成した」と報告し、各施策の効果を引き続き検証していく方針を示した。
さらに、議案第107号から議案第109号まで、今年度の南砺市一般会計補正予算や介護、訪問看護事業に関連する予算案も上程された。田中幹夫市長は、市民生活や感染症対策への影響を考慮しながら、予算案の策定過程について詳しく述べた。特に、大学生への支援や宿泊促進事業、在宅介護支援金の支給については「新型コロナウイルスの影響を受けた市民への経済的な支援を重視した」と強調した。
また、南砺市では新型コロナウイルスの感染状況を注視しており、治癒後も感染防止に向けた施策を進める必要性を訴えた。田中市長は、「インフルエンザ流行期に向けた対応が今後の課題である」と指摘し、感染防止対策のさらなる強化を呼びかけた。
議会では、今年度の決算に対する質疑や討論は行われず、すべての議案が原案通り可決された。また、市民の声を反映したさらなる施策の展開や予算執行の改善にも力を入れる方針が確認され、市民生活向上に向けた意見交換が続けられた。