令和3年5月7日、南砺市議会が定例会を開催し、3つの補正予算に関する議案が上程された。市長の田中幹夫氏は新型コロナウイルス感染症対策や児童精神科の開設についても言及した。
この日の会議では、議案第51号から第53号まで、合わせて3つの補正予算が審議された。また、報告第2号も上程された。これらはいずれも新型コロナウイルス感染症の影響を受けており、地域の健康や福祉に直結する重要な内容を含んでいる。
田中市長は、「全国各地で新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が上昇傾向にある」と指摘。特に大型連休を前にしての感染拡大の危険性について警鐘を鳴らし、「市民の皆様には、引き続き最大限の緊張感を持った対応をお願いしたい」と述べた。
今回の補正予算の中には、ワクチン接種のための運賃無料化に関する施策や、児童精神科の開設が含まれ、医療サービスの充実を図る計画である。市長は、特に児童精神科の開設に関して、「身近でタイムリーに受診できることで、早期発見と適切な支援が期待される」との期待を語った。
また、提案された補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策基金の繰入金を利用し、公共の福祉を守る措置として位置づけられている。議案はそれぞれ可決され、令和3年度一般会計予算の累計額は、320億3,523万1,000円に達することとなった。
最後に、市長は会議の収束に際し、「ワクチン接種を通じ、できるだけ多くの市民に健康を取り戻してもらいたい」と強調した。今後、南砺市にはさらなる医療体制の整備が期待されている。