今回の令和4年3月会議では、南砺市の予算について多くの議案が上程された。
会議は2月28日午前10時に開かれ、議題は47案件におよぶ。田中 幹夫市長が議案第6号から第51号までの提案理由を説明し、新型コロナウイルス感染症に関する施策の重要性を強調。
特に、令和4年度当初予算では324億5,000万円が計上され、前年よりも1.4%の増加となる。市長は「市民の安全・安心な生活の維持と地域社会及び経済の回復が課題」と語った。これに対し、議会からも新型コロナ対策が必要との声が上がっており、予算の効率的・効果的な執行が求められる。
新年度予算には、一般会計だけでなく6つの特別会計及び3社の企業会計も含まれている。特に注目されるのは、バス事業特別会計、国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計の各予算の増減。具体的には、国民健康保険事業特別会計では、市民の医療給付費が減少する可能性があることが挙げられた。これらを受けて、議員たちは財源の確保や支出の見直しについて質疑。
また、予算の裏付けには新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や新型コロナウイルス対策基金が充当される。このような状況の中で、南砺市の市長は「コロナによる厳しい状況を乗り越えるため、行政改革を進めたい」と述べた。今後、約束した施策を着実に実行していく必要がある。
これに加え、条例議案として南砺市看護学生修学資金貸与条例の改正案や飼育等に関する条例も提出され、議員間での意見交換が行われた。議案の内容は市民生活に直結するものが多く、特に教育や福祉に関する施策が重点的に取り上げられた。
会議は活発な討議の中、必要な採決を行い、次回の会議に向けた準備が進められた。今後も継続的に地域のニーズに応える施策を推進していくことが求められる。