令和5年3月7日に開催された南砺市議会では、市政一般に対する質問や各議案に対する質疑が行われた。
当日は市長、田中幹夫氏が出席し、議案第6号から第37号までの33案件を一括議題とした。特に注目されたのは、令和5年度の様々な予算案であった。
4番の川原忠史議員は、デマンド市営バスの実証運行について質問を行った。今年度のデマンド運行は201登録者のうち、実利用者が41名という結果であった。川森純一総合政策部長は、利用率が期待ほどではなかったとし、改善点として新たな停留所の設置や運行時間の延長を挙げた。特に、登録者の65%以上が高齢者であることから、利便性を向上させるため、活動を検討すると述べた。
また、地域の移動手段としデマンド運行の活用が求められている現状を、行政側は把握している。さらに、川原議員は、デマンド方式で自宅からの送迎が検討できるか質問したが、川森部長は直ちには難しいと強調し、他市の動向を輸入しつつ検討していく姿勢を見せた。
次に、山田清志議員は、表題にある通りの質問を重ねる中、電子地域通貨の導入について、今後の経済効果を検討するための体制の強化や、南砺市の特性を生かしたサービス展開が必要であると訴えた。
5月にはG7教育大臣会合が富山・石川両県で開催予定で、それに伴い、観光や学校教育、地域振興策にも影響が期待される。多くの議員が南砺市の魅力を如何にして他地域に発信するかに焦点を当てており、特に自然環境や地域活動の積極的な活用が求められていた。
議事は午前9時30分から始まり、長い時間をかけ、各議題について充実した議論がなされ、南砺市の未来に向けた道筋が確認される形で終了した。