南砺市、令和3年度予算案を発表　一般会計は7.3%の減収見込み

令和3年3月8日に行われた南砺市の会議では、令和3年度一般会計予算をはじめとする多くの議案が審議された。2021年度の予算案では、南砺市の財政状況が厳しく、特に新型コロナウイルス感染症の影響が強く出ているとの見解が示された。 市長の田中 幹夫氏は、コロナ禍による影響で市税の減少を見込んでおり、一般会計において対前年度比7.3％の減収を予測している。これに対して、市はコロナ対応の予算を計上するとともに、今後の歳入歳出についても慎重な見通しが求められる。一方で、子育て世代への支援、教育環境の充実、高齢者福祉の強化などの施策に対しても積極的に予算が組まれ、地域の振興が図られていることも重要なポイントである。 財政規律を守りつつ、持続可能な運営を目指すという市長の姿勢が、今回の予算案に表れている。しかしながら、地域経済の活性化にはまだまだ多くの課題が残っており、安定財源の確保についても議論される必要がある。また、議員からはさらに踏み込んだ健全財政運営のための基本条例の制定や基金取崩しの基準明確化について質問が上がった。これに対して市長は、現段階では新たな条例の制定は考えていないものの、財政状況の透明性を保ちながら、必要に応じて適切な対応をしていく意向を表明した。