令和4年10月28日、南砺市議会において重要な決算の認定や予算の補正が審議された。
議題には、令和3年度の一般会計及び特別会計に関する決算認定が含まれ、全ての議案が全会一致で認定を受ける結果となった。
各会計の決算について、決算予算特別委員長の赤池伸彦議員は、「審査を通じて各会計が適正に運用されていることを確認した」と報告した。また、一般会計決算では、388億円超の歳入と366億円超の歳出が記録され、最終的に21億円の黒字となったことが強調された。
さらに、特別会計の決算も報告され、バス事業や水道事業、病院事業などが含まれた。例えば、病院事業会計では純利益が6,361万円となっており、健全な財政状態が維持されていると見られる。
一方、議案第85号においては、一般会計補正予算が1億8,000万円増額されることになり、その目的はアフターコロナを見据えた中小企業補助金などである。市民経済常任委員長の竹田秀人議員は、「地域経済を支えるためにしっかりした支援策を策定していきたい」と述べた。
議案第86号、病院事業会計の補正予算についても原案通り可決され、南砺市病院の経営維持に向けた施策が進められる。
一方、議案第87号の財産の減額譲渡についてでは、井波美術館の売買計画に関する詳細が報告された。利活用提案としての役割が期待される同施設について、譲渡条件や今後の事業展開についても議論が交わされた。
市長の田中幹夫氏は、「これからも市民生活を支えるために、細心の注意を払って方針を実行していく」と強調し、市民に対する責任を再確認した。
最後に、議会は休会を決定し、次回の本会議は11月30日の予定であることを告げ、会議は終了した。