令和4年3月9日、岩美町議会定例会が開催され、様々な議題が議論された。この会議では、地域の課題を解決するための対策が提言された。
特に注目されたのは、奨学金貸付制度である。これは、町内の若者支援に重要な役割を果たしており、町長はその評価について述べた。昭和40年から施行されている同制度は、終始多くの利用実績を持ちながら、さらなる充実を図る必要があるだろうと認識されている。
今後の課題として、これまで簡素な手続きでの対象者へのアンケート調査を行っていなかった点が挙げられた。町内での利活用とその実態を把握するためには、利用者からの声を集めることが重要になるだろう。アプローチとして、町民の声を反映させた奨学金返還支援制度の導入が提案され、町長は前向きな検討を行う考えを示した。
さらに、農業においても重要な取り組みが進められている。米の消費量が減少する中で、高収益作物への転換が求められ、町としてサポートする方針が示された。今年の施政方針においては、特に飼料用米の推進が強調された。
消防団の組織再編についても議論された。この再編は、自主防災組織との連携を強化し、地域防災力を高めるためのものであり、町長はその重要性を訴えた。近年の多発する自然災害を受けて、地域防災における消防団の役割を再評価する動きが強まっている。
最後に、待望の政策提言があった。具体的には、町民体育館及び町民グラウンドに喫煙所を設置することで、利用者全員に配慮した施設整備の必要性が強調された。喫煙者のマナーや受動喫煙防止の問題が議論され、今後の町の対応に注目が集まっている。
岩美町の施策は、少子高齢化や人口減少の中で地域全体の活性化に向けたなど、さまざまな方策が考慮に入れられ、町民のニーズに応じた持続可能な地域づくりへ向けて進められることが期待される。